毎日新聞 2013年11月02日 地方版
◇地方分権に逆行。冗談じゃない→法人住民税の国税化
◇あまり意味ないことをやった→山本参院議員の手紙
◆総務省の検討会が地方法人課税について、消費税率引き上げに合わせて当然撤廃されるべき法人事業税の暫定措置の継続や、法人住民税の一部国税化が必要との報告書を公表した。都としては承服しがたい。都市と地方の財政力格差を過大に演出して地方の貴重な財源を国税化するというのは、霞が関の権限集中を助長するのに他ならず、地方分権に逆行する。全く理解できない。冗談じゃない。
−−地方の賛同がない中で、都が反対して止められるのか。
◆人口1人当たりの一般財源で見れば、東京都は全国37位で、東京に財源が集中しているという事実は当たらない。まずは自治体が経営体としてどういう経営努力をするかが問われねばならない。
−−今国会でカジノ解禁の法案提出の動きがある。
◆カジノができれば消費空間として新しい市場ができる。パチンコは駅前でジャージー着てやってればいいけど、カジノはおしゃれして行く社交場で、周辺に劇場やホテルもできるだろう。東京で想定されるとしたら、船の科学館のそばに豪華客船のふ頭がいずれできるので、そういうお客さんも楽しめる。法律が早く通れば2020年五輪に間に合う。
−−伊豆大島の土石流被災者が都の教職員住宅に入れることになったが、大島町長は「コミュニティーを守りたい」と仮設住宅を都や国に求めている。
◆体育館にいたままだと大変でしょ? 仮設も1カ月じゃできないことがあるから、教職員住宅に入るのが最初の安心。今後どういうふうにするか、仮設よりも実際に(住宅を)造った方が早いんじゃないかとか、いろんな考え方がある。積極的に支援したい。
−−山本太郎参院議員が園遊会で天皇陛下に手紙を渡した。
◆あまり意味のないことをおやりになったと思う。政治的な権限が皇室にないわけだから、渡しても仕方ないでしょ。山本さんという人は、そういうところ無知だったんじゃないですか。(1日)