10月31日に行なわれた秋の園遊会で、参議院議員の山本太郎氏が天皇陛下に直接手紙を渡したことについて、閣僚や与野党から様々な声が上がっている。また、この騒動には一部芸能人も見解を示しており、2日夜には情報番組「情報7days ニュースキャスター」(TBS系)でビートたけしが「どういう神経してるんだろ。オレ、パフォーマンスだと思ったもんね。ちょっと失礼は失礼だよね」などと苦言を呈していた。
そんな中、3日放送のTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」では、爆笑問題の太田光が自身の考えを語っている。
太田はまず「これは、もう本当に難しい問題だし、言うのもなかなか気を使うところがあるんですけど…」と前置きしつつ、「思想や国粋主義だとか、右翼だとか左翼だとか、そういうことに関わらずですよ。歴史なんですよ、陛下っていうのはね」と自身にとっての「天皇陛下」を語った。
その上で、山本議員を評して「(歴史に)対しての畏れっていうのは、そういう感受性を持ってない人っていうのは…俺は、原発の問題にしろ何にしろ、そういう感受性を持たない人間に何ができるか、という気がするのね」と発言。さらに山本議員の行動については「人がすごく大切にしている物を、別に傷つけたわけではないかもしれないけれども、直接手渡しするみたいな行為は。例えば神社で、(伊勢神宮の)式年遷宮やってますよね。ああいう伝統的なものの中で、バカッターみたいにさ、パンツ脱いでとかっていうことをやらないじゃないですか」「それは感受性だと思うんですよ」と語り、天皇陛下への畏敬の念がないものと断じている。
また、太田は「今の陛下は、3.11の後もいち早く国民に向けてメッセージ出されましたし。僕はあれを見て、初めてだったんですよ、目が合ったっていうのね、カメラに向けて。その時に感動したんですよ」と話し、東日本大震災をきっかけに、改めて天皇陛下に尊敬の念を感じたことを明かしている。
続けて、「陛下は震災のあと何度も被災地に足を運んで、避難所でひざまずいて皆さんに握手して、福島にも行ってます」「放射能が危ないって言ってる所に陛下が来られるってことで、どれほどの人たちが勇気づけられるか。だって国が許すわけないじゃないですか、そんな所に行かすの」「でも『自らが行くことによって』ていうのを、かなりの使命感をもってやられている」などと語り、震災後の天皇陛下は「決死の覚悟」で行動されていたことと推測したという。
そういった経緯を踏まえた上で「だから、もし山本太郎がそのことを感じずにいたとすると、この(手紙を手渡すという)行為は、おそらくそれを感じない人の行為のような気がするのね」と、天皇陛下の覚悟を理解せず、敬っていないからできる行為だと締めくくった。
2013年11月05日14時40分 ライブドアニュースより